2018年09月26日

新聞記者の文章修業は

 ネットに書かれた多くは読むのに疲れる。そりゃあそうだ、みんな素人。自分自身のものも同じで、しばらくして読み返すと意味さえ通じないことがある。一時期悩んで、文章読本とか用語の手引きなんかを片っ端から勉強した。でも、成長した実感は無い。
 その点、プロによる新聞は安心。特に朝日は“引っ掛かる”ことが少ない。ところが今日2018年9月26日の朝刊第8面「特派員メモ」ではあちこちつまづいた。上海からの報告で“ヒールは「芸術品」”という、当地の舗装道路事情を活写した一文。内容自体は十分に面白い。
 まず冒頭の「待ちに待った、秋が来た」の真ん中の読点。おっ、と詰まる。掲載が夏とか春なら理解できるけれど、今はまさに秋で、ことさらに強調して読者をここで立ち止まらせる意味が無い。

朝日新聞 特派員メモ ヒールは「芸術品」 宮嶋加菜子
 そして上海のことだと合点して読み進んでいくと「‥‥ハイヒールを履きたい。実家が農家だったからか、天気に関係なくきれいな服と靴を身につけて通勤する人に憧れていた」というところ。急に「農家」が出てきて面食らった。私だったら、これは「憧れていた」のうしろとするか、削るなあ。
 最後は「‥‥みんなぺったんこの靴で‥‥」。これ、一度目はちゃんと読めなかった。「ペッタンコ」とカタカナ書きをしてくれれば単語がスンナリ入ってくるのに、平仮名が連なっているからどうしても「この靴」と二度読みしてしまう。もしかしたら書き手がそれを狙ったのかもしれないが。
 外国に長く滞在すると日本語の感覚がおかしくなることはあるだろう。もちろん当方の感想が正しいと決まっているわけでもない(笑)
 署名は宮嶋加菜子さん。今後に注目させていただこう。

>>朝日新聞デジタル




「ついに、恐れていた日が来てしまった……。ここだけは大丈夫だと思っていたのに」と、読み始めてピンときた。おお、題名は「特派員メモ 上海 再開発の波、ここまで」、署名が同じ。古い民家「老房子(ラオファンツー)」が取り壊される話。「張園」に振り仮名がないけれど「チョーエン」でいいのかな? さらに南京路、石庫門と初耳の固有名詞が続くのは辛い。名前で検索したら、1週間前の「複製画描き続けた「中国のゴッホ」 本物見てこぼれた涙」など、記憶に残っている記事がいくつもあった。でも、書き手だとは気が付かなかった。特派員メモだけは肩に力が入るようだ。2019-05-02
ラベル:新聞
posted by ワークスK at 13:43| Comment(0) | 読みもん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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